本編
その子供は母子家庭だったこともあり、小さいながらも母親の手伝いをしていた。
5歳でありながら掃除、洗濯、買い物やちょっとした料理なんかもできる。
そんな子供を母親はもちろん、周りの人たちも良い子だと褒めている。
母親の笑顔や、褒められることが嬉しくて、その子供はさらに色々な家事をやるようになった。
今では母親がついていなくても、なんでも一人で出来てしまうほどだ。
そんなあるとき、母親は朝寝坊をしてしまった。
ボサボサの髪を鏡で見ながら、ため息を付く。
「今日はヘアアイロンしてる時間ないかな?」
するとそこに子供がやってくる。
「ヘアアイロンってなに?」
「髪にアイロンをかけることだよ」
子供は母親の言葉を聞き、「ちょうどよかった」と言って部屋に走っていった。
そして、数分後、子供はお手伝いをした。
終わり。
■解説
子供は普通のアイロンを持って、母親の頭に押し当てた。
母親はこの後、頭を大火傷することになる。