2023-05

意味が分かると怖い話

深夜のホラーゲーム

夏といえばホラー。 俺は結構、ホラー系が好きで、よく怖い話とか都市伝説とかをYouTubeで見ている。 だけど、俺は実家住みだから、よく邪魔が入る。 動画を見てドキドキしている中で、いきなり母さんに「お風呂入りなさい」と、「ちょっと手伝って」とか言われると一気に覚める。 突然、部屋に入って来られたりすると、もうホント最悪。
意味が分かると怖い話

架空請求

学生の頃にさ、ちょっとした好奇心で架空請求の詐欺をやり始めたんだよね。 そしたら、もう、ぼろ儲けだったわけ。 1日に数万。下手したら10数万儲けたときがあったんだよね。 そんなに稼げちゃったらさ、もう金銭感覚マヒするよ。 時給1000円? そんなの馬鹿らしくて働く気なくなっちゃうって。
意味が分かると怖い話

闇バイト

男は不景気のあおりを受け、仕事を首になった。 他に職を探したがなかなか決まらない。 背に腹は代えられなくなった男は闇バイトに応募する。 男が入ることができたのは、かなり有名な詐欺グループだった。 10年以上、詐欺を行っているが、警察に尻尾をつかませないという、実に巧妙な組織になっている。 その組織のモットーはヤバくなったら尻尾を切る、というものだった。
意味が分かると怖い話

同じアパートの住人

俺が住んでいるアパートに、凄い仲のいいカップルがいる。 男の方は結構、陽キャで何かと俺に話しかけてくる。 逆に女の方は陰キャでまともに俺と目を合わせない。 女はいつも男に寄りそうにして歩いていて、2人一緒じゃないことの方が少ないんじゃないだろうか。 女は見るからにメンヘラで、結構、面倒くさそうだ。
意味が分かると怖い話

大名の御膳

男は各地を旅する料理人であった。 様々な場所に行き、その地域の料理を学び、それを自分流に昇華しながら次の町へと向かう。 男がそんな料理人になったのは、北の地である魚を食べたことがきっかけだった。 それまで男が食べたことのなかった、ししゃもという魚。 それをある漁師から食べさせてもらい、凄く感動したのだ。 自分の知らない美味しい食材が世の中にたくさんある。 そう気づいて、男は旅の料理人になった。
意味が分かると怖い話

身分証明書

俺は交番のお巡りさんだ。 大人からはあまりよく思われないこともあるが、そんなことは関係ない。 俺は俺の正義を貫く。 町の人々からどんなふうに思われても、俺は町の人たちの味方でいるつもりだ。 だから、どんな小さなことでも、どんなに遅い時間でも、相談があれば全力で対処する。 そうしていると、最近、町の中の治安が悪いことに気づく。 通報するかどうか迷うような小さい悪事が結構、増えてきているのだ。
意味が分かると怖い話

ある部族のおもてなし

ある森の奥に、ある部族の村があった。 そして、その部族はある部族としか、絶対に交流しない。 過去に何人もの人間が、その部族に接触し、帰らぬ人となってしまった。 そんな中、ある学者が少しずつ、辛抱強く接触し続けることでわずかにコミュニケーションをとれるようになる。
意味が分かると怖い話

暖房便座

北国に住んでいるとさ、トイレがすごく寒くて嫌になるだよね。 便座に座るとさ、飛び上がるくらい冷たいわけ。 もちろん、便座カバーはしてるよ。 でも、それでも冷たいことは変わりないんだ。   しかも、便秘気味だからさ、トイレにこもる時間は長いわけよ。 寒い中で、震えてたら出るものも出ないよ、そりゃさ。 だから、俺は思い切って暖房便座を買ったんだ。
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リレー

少年は足が遅かった。 それがずっとコンプレックスで、体育や運動会などは憂鬱で仕方がなかった。 しかし、そんなある年の運動会。 出場する種目決めで、なんと少年はリレーのアンカーにされてしまった。 嫌だと抵抗するが、周りの人や教師から頑張ってみろと励まされ、渋々受けることになる。
意味が分かると怖い話

性善説

〈意味が分かると怖い話一覧へ〉 〈前の話へ:アプリ〉  〈次の話へ:リレー〉 本編 その住職は性善説を信じていた。動物は生まれ落ちたときの本性は善であり、人間の欲によって悪に染まっていくという考えだ。 あるとき、住職はその考えを証明するため...