■本編
学校の近くに、廃墟化したホテルがあるんだよね。
で、夏休みに友達3人で、肝試しに行こうってことになって、そのホテルに行ったんだ。
そしたらさ、そのホテル内に大きな螺旋階段があったんだよね。
で、みんな、面白そうってことで登ってみることになった。
でも、僕は賛成したことを5分で後悔した。
僕は3人の中で体力がないから、他の2人はスイスイ登っていくんだけど、僕だけは取り残されちゃったんだ。
辛いし、怖いしでもう最悪。
それで30分くらい登ったときだったかな。
階段が壊れて、崩れ落ちてたんだよね。
なんだよ、こんなオチかよ!
僕は足早に階段を降りて、ホテルから出たんだ。
終わり。
■解説
階段が崩れ落ちているなら、前を登っている2人が戻ってくるはずである。
だが、語り部は2人とすれ違っていない。
つまり、前を行く2人は落ちてしまったと考えられる。