意味が分かると怖い話

鉛筆

美術の授業で鉛筆を使うことになった。確かに絵を描くのにシャープペンは適してないと思う。でもさ、いきなり鉛筆を使えって言われても困る。どうやって使っていいかわからない。
意味が分かると怖い話

初恋の人

私の初恋は結構、遅かった。 中学1年生の時の同級生の男の子だった。 不良っぽい人で、よく問題を起こして、先生に怒られたりしてた。 あの頃の年の頃って不良が妙にモテてた記憶がある。 今思うとなんでなんだろうって不思議だけど、当時の私もやっぱり、その男の子が好きだった。 妙にぶっきらぼうで、乱暴な口調で話すあの人が気になって仕方なかった。
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核兵器

少女は思った。 世界から核兵器がなくなれば、世界は平和に近づけると。 なので、少女は祈り続けた。 世界から核兵器がなくなるようにと。
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変質者

俺は妻と別れて娘と2人で暮らしている。最初は男手一つで娘を育てられるか心配だったが、娘は人懐っこい性格であることもあり、家政婦さんともすぐに打ち解けてくれた。仕事が忙しいときなんかは、頻繁に家政婦さんに来てもらっている。多少、お金がかかるが、娘を一人にする時間が少くなるのなら、これはこれでいいだろう。
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消毒用アルコール

俺は個人で洋食店を営んでるんだけどさ。前まで、例の感染症のせいで、客足がぱったりだったんだよね。でも、国からはなんだかんだいって補助金とか出てたからさ、なんとかやりくりできてたんだよね。っていうか、補助金のおかげで儲けられたっていうか、一種のバブルだったんだよ。だってさ、働かなくても、お金が出たんだからさ。そりゃ、調子に乗って使っちゃうよ。
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ホテルのフロントマン

「ええ。そうですね。303号室のお客様は1ヶ月ぐらい滞在していました」「え? 怪しい点ですか?」「いえ、特になかったと思いますが……」「逆に規則正しい方でしたよ」「毎日、朝の6時にモーニングコールをして、7時にドアの前に朝食を洋食にするか和食にするかの札がかけられるんです」
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屋台のラーメン屋

その女性はかなりのラーメンフリークだ。時間があれば、ラーメン屋に行き、新しいお店がオープンすると聞くと、仕事を休んでも食べに行くほどだった。スープを一口飲めば、どんな材料をどのくらいの量を使って作っているのかがわかるほどだ。全国のラーメンを食べ歩いた女性は正直、普通のラーメンに飽きてきていた。どの店に行っても、食べたことがあるような、ちょっとしか変わらないような味ばかり。
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日本人の彼女

彼女は小さい頃に事故に遭い、それからはずっと車椅子の生活なのだという。そんな彼女はとても美人で気立てがいいのだが、どこか気難しいところがある。何かのスイッチが入るとヒステリーになり、自傷をしたりすることもあるのだ。俺の周りの友達からは「なんか怖い」と敬遠されがちだが、俺はそんなことを思ったことない。彼女のことを愛しているのだ。もちろん、いつかは結婚したいとも思っている。だけれど、周りは何かと反対してくる。彼女が日本人で国籍が違うということも手伝って、応援してくれる人は少ない。
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誘拐事件

男は誘拐事件を企てた。資産家の孫である男児を誘拐する。身代金は1億円と決めていた。だが、男は連絡する際に逆探知をされるのではないかと警戒する。
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フリマサイト

そのフリマサイトは本当に何でも売れるし、買える。こんなの誰が買うんだよと思うようなことやこんなの買ってくれるんだって思うようなこともある。もちろん、そのサイトはいわゆるダークウェブに存在している。俺は最初、この危険そうなサイトに抵抗を覚えたが、一度使ってしまえば抵抗感もなくなった。使い始めてからはほぼ毎日のように使っている。