コンセント

意味が分かると怖い話

〈意味が分かると怖い話一覧へ〉

〈前の話へ:隠し場所〉    〈次の話へ:配達のバイト〉

本編

田中の家は金持ちで、何かと高い物を買って自慢してくる。
今日も、プラチナ製のシャーペンをオーダーメイドで作って貰ったらしい。
 
こういう自慢は腹が立つ。
 
そんなとき、コンセントにシャーペンの芯を入れると火花が散るということを思い出した。
だから、俺は田中にそれをやろうと言ってみた。
 
田中は感電を怖がって嫌がったので、意気地なしと笑ってやった。
 
そしたら田中はお前はできるのかと言ってきたから、できると言った。
そういうことは想定済みだ。
 
シャーペンはプラスチック製だから感電はしない。
 
俺は田中のシャーペンを借りてやることにした。
火花であいつのシャーペンが壊れれば一石二鳥だ。
 
終わり。

■解説

田中のシャープペンはプラチナ製だと言っている。
プラチナは電気を通すので、語り部は感電する可能性が高い。