本編
田中の家は金持ちで、何かと高い物を買って自慢してくる。
今日も、プラチナ製のシャーペンをオーダーメイドで作って貰ったらしい。
こういう自慢は腹が立つ。
そんなとき、コンセントにシャーペンの芯を入れると火花が散るということを思い出した。
だから、俺は田中にそれをやろうと言ってみた。
田中は感電を怖がって嫌がったので、意気地なしと笑ってやった。
そしたら田中はお前はできるのかと言ってきたから、できると言った。
そういうことは想定済みだ。
シャーペンはプラスチック製だから感電はしない。
俺は田中のシャーペンを借りてやることにした。
火花であいつのシャーペンが壊れれば一石二鳥だ。
終わり。
■解説
田中のシャープペンはプラチナ製だと言っている。
プラチナは電気を通すので、語り部は感電する可能性が高い。