隠し場所

意味が分かると怖い話

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本編

友達とよく話題になるが、エロ本の隠し場所だ。
ベッドの下とか、タンスの中とか、クローゼットの中とか色々ある。
でも、みんな、結局、母親に見つかるらしい。
 
ちなみに俺は自信の隠し場所がある。
 
それは辞典のカバーの中に入れておくということだ。
よく母さんが勝手に俺の部屋を掃除するけど、辞典までは開いて見ないはず。
 
だから一度も見つかったのことはない。
 
でも、ある日、授業で辞典を使うことになった。
俺は慌てていて、咄嗟に本棚から辞典を取ってカバンに入れた。
 
授業中に、辞典をカバーから出そうとしたときに、中を入れ替えていることを思い出した。
 
ヤバい、と思ったけど、中は普通の辞典だった。
 
危ない。
命拾いしたよ。
 
終わり。

■解説

語り部は母親に隠していることを見破られ、元に戻されている。