■本編
私たちの今年の文化祭の出し物はお化け屋敷だ。
どうせなら、本格的なお化け屋敷にしようということになり、色々と準備を進めていく。
そんな中、クラスメイトのおじさんが、昔、お化け屋敷のアトラクションを監修する仕事をしていたということで、その人に監修してもらえることになった。
そのおじさんは、学生の出し物でも手を抜かず、お化け屋敷のルールに則って、次々と脅かす仕掛けを指示してくれる。
お化け役もしっかりとおじさんに怖がらせ方を教わっていた。
そして文化祭当日。
私たちのクラスのお化け屋敷は大盛況だった。
来てくれた人の感想で多かったのが、最後、足を掴まれたのが本当に怖かったらしい。
終わり。
■解説
お化け屋敷で、お化け役はお客に触ってはいけない。
当然、おじさんはそのルールを守らせたはず。
では、最後に客の足を掴んだのは一体、何者だったのだろうか。