カエル

意味が分かると怖い話

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本編

今年の、学校の自由研究はカエルの観察日記にしようと思って、僕は3月くらいに池でカエルの卵を取っておいた。
バケツに入れて、家の物置の中に入れておいたのだ。
 
だけど、そのことをすっかり忘れてしまった。
夏休みが始まって、毎日を遊んで過ごしていた。
 
そして、8月の終わり頃。
僕は夏休みの宿題を全然やってなくて、慌ててやり始めた。
 
で、僕はカエルの卵のことを思い出した。
 
急いで物置の中を見る。
バケツの中でオタマジャクシがスイスイと泳いでいた。
よかった。
これでなんとかカエルの観察ができそうだ。
 
終わり。

■解説

オタマジャクシの時期は1ヶ月~2ヶ月までである。
3月に卵を取ってきたのに、8月でもオタマジャクシなのはおかしい。
また、5ヶ月も放置していたのに生きていることもおかしい。
もしかすると、語り部が取ってきたのは普通のカエルではないのかもしれない。

 

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