■本編
青年は、本当に久しぶりに会社でお盆休みが取れた。
せっかくだから、実家に帰ってゆっくりしようと考えたのだが、両親はあるアンケートで旅行が当たったからお盆休み中は出かけるのだという。
青年は一瞬、帰郷することを止めようかと思ったが、久しぶりに地元を回ってみたいと思い、帰ることにする。
実家に帰ったその日の夕方。
いきなり3人の男が窓を破って入って来た。
青年は驚いたが、入って来た男たちも驚いていた。
「なんで、人がいるんだ?」
侵入してきた男たちは戸惑いながらも、青年を殺すことにした。
そして、その日の夜。
家に戻ってきた両親は青年の死体を見つけることになった。
終わり。
■解説
両親がお盆休み中は旅行と言っているのに、その日の夜に戻ってくるのはおかしい。
つまり、旅行が当たったのは犯罪者グループの嘘で、アンケートにより家の経済状況と家に何人いるかを教えてしまった。
旅行に出かけている間に強盗に入るという計画だった。
両親は向かった先で、旅行が予約されていないことを知り、その日の夜に家に戻ってきたわけである。