【意味が分かると怖い話】100%の暗殺者

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■本編

男は凄腕の伝説級の暗殺者だった。
 
どんな依頼でも、その達成率は100%を誇ると噂されている。
現に、男に依頼して、失敗したという人間が全くいない。
 
金さえ積めばどんな人間も暗殺するという男。
男は必ず報酬は、成功してから受け取る。
前金は絶対に受け取らない。
それが男のポリシーだった。
 
今回も多額の金を積まれて、要人の暗殺の依頼が来た。
 
男は依頼なようを見て、頭を悩ませる。
今までにないくらいの何度の依頼だった。
 
だが、男は決して依頼を断るようなことはしない。
 
男は暗殺を決行する。
しかし、ほんの小さな運の差で失敗してしまった。
 
男はためいきをつき「今回は金にならない殺しか」と呟いた。
 
終わり。

■解説

男は暗殺に失敗した際は「依頼者」を殺害することで、「依頼達成率を100%」にしていた。
つまり、「依頼されたこと」自体をなかったことにしていた。

 

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