【意味が分かると怖い話】高熱

意味が分かると怖い話

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■本編

風邪をひいた。
2日前の深夜から、急に熱が出てきたんだが、40度を超えてからは恐ろしくて計っていない。
 
朝になっても熱が下がった感じがしないし、インフルとも違う気がする。
一瞬、病院に行こうかと考えたが、フリーターになってから保険料を払っていないから、保険証が使えない。
ということは、病院に行けば、かなりの金額を取られそうだ。
 
となれば、自力で治すしかない。
とはいっても、一人暮らしの為に食べ物を買いにいく気力もない。
まあ、元々、食欲がないんだけど。
 
それにしても辛い。
熱がどんどん上がっている気がする。
怖いから計らないけど。
 
よし。決めた。
明日になっても熱が下がらないなら、親に来てもらおう。
 
おそらく、色々と文句とか言われると思うけど、もう限界だ。
とりあえず元気になってから考えよう。
まずは風邪を治すことに集中する。
 
数時間後。
突然、今までが嘘のように楽になった。
あれほど苦しかったのがパッと消えたのだ。
 
よかった。
これで親にも連絡しなくて済む。
朝になったら、久々に買い物に行って食べ物を買おう。
全然、お腹が減ってないけどね。
 
それにしても、そろそろ朝になるはずなんだけど、今日は妙に暗いし静かだ。
それと、連日の風邪で体が弱っているのか、体も全然動かせない。
 
なんだろ。
すごく眠くなってきた。
 
よし、このまま朝まで寝てしまおう。
 
終わり。

■解説

語り部は亡くなってしまっている。

 

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