意味が分かると怖い話

一家団欒

俺はばあちゃんに頼まれて、あるアパートの管理人をやっている。ただ、そのアパートは古くて、人は3組くらいしか入っていない。だから、管理人っていっても、ほとんど何かをすることはないのだ。ときどき、水道が壊れたとかいう連絡が来たら業者に連絡するくらい。それだけだ。俺もそのアパートに住ませてもらっていて家賃はタダだし、月に3万の小遣いをもらえるから、結構、おいしい話なんだよね。
意味が分かると怖い話

ベッドの下に

誰でも一回は聞いたことがある都市伝説。マンションで一人暮らしをしている女性の部屋に友人が泊まりに来た。女性はベッドの上で、友人は床に寝る。夜、突然、友人は女性を起こして、コンビニに行こうと言い出す。最初、女性は断るのだが、あまりにも友人がしつこく言うので、ついて行くことに。外に出ると友人が、「ベッドの下に包丁を持った男がいる」と言ったのだった。
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夜行バス

俺は仕事柄、出張が多くて夜行バスを利用することが多い。夜に乗って、朝に到着するという長距離を進むバスだ。最初は8時間っていう長い時間をずっと座っているということが苦痛だった。だけど、それも次第に慣れた。今では座った状態でも熟睡できるし、タブレットを持ち込んで動画を見ながら酒盛りをするのが楽しみなほどだ。
意味が分かると怖い話

パッチワーク

俺の趣味は人形作りだ。男としては変わった趣味だと思われるから、この趣味は公言していない。本当は作ったものを見せたい、なんて欲求があるけど、自分のために我慢している。俺が作る人形はちょっと変わっている。というのも、パッチワーク的手法を使っているところだ。どういうことかというと、いわゆる継ぎ接ぎで組み合わせるという手法を使っている。俺は1体、1体、こだわって作るタイプだから、素材の良いところだけを使って作りたいんだよね。なんていうかな。俺自身は、一度妥協してしまうと、作品に打ち込めなくなる気がして、絶対に妥協は許さないようにしている。
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オレオレ詐欺

昔からあるオレオレ詐欺。いつも思うんだけど、なんでこんなに有名なのに引っかかるのか。普通、これだけ注意されてるんだから、注意するだろ?正直言って、俺はここまで来たら引っかかる方が悪いと思う。かーちゃんとも話したんだけど、いくら電話越しだからって自分の息子の声は間違えないって言ってた。いくら慌てても、絶対わかるはずだって。
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お盆

お盆っていえば、みんなは何を想像するだろうか?俺は休みって感じかな。ただ、子供の頃は夏休み中だから、別に特段嬉しいってわけじゃなかった。逆に海に行くなとか、川に行くなとか、制限されて反っていい印象はなかったかな。時々、法事とかいって親戚が集まるから、そのときにお小遣いがもらえるのは純粋に嬉しかったくらい。とにかく、俺にとってお盆なんてそんなもんだった。
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深夜のホラーゲーム

夏といえばホラー。俺は結構、ホラー系が好きで、よく怖い話とか都市伝説とかをYouTubeで見ている。だけど、俺は実家住みだから、よく邪魔が入る。動画を見てドキドキしている中で、いきなり母さんに「お風呂入りなさい」と、「ちょっと手伝って」とか言われると一気に覚める。突然、部屋に入って来られたりすると、もうホント最悪。
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架空請求

学生の頃にさ、ちょっとした好奇心で架空請求の詐欺をやり始めたんだよね。そしたら、もう、ぼろ儲けだったわけ。1日に数万。下手したら10数万儲けたときがあったんだよね。そんなに稼げちゃったらさ、もう金銭感覚マヒするよ。時給1000円?そんなの馬鹿らしくて働く気なくなっちゃうって。
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闇バイト

男は不景気のあおりを受け、仕事を首になった。他に職を探したがなかなか決まらない。背に腹は代えられなくなった男は闇バイトに応募する。男が入ることができたのは、かなり有名な詐欺グループだった。10年以上、詐欺を行っているが、警察に尻尾をつかませないという、実に巧妙な組織になっている。その組織のモットーはヤバくなったら尻尾を切る、というものだった。
意味が分かると怖い話

同じアパートの住人

俺が住んでいるアパートに、凄い仲のいいカップルがいる。男の方は結構、陽キャで何かと俺に話しかけてくる。逆に女の方は陰キャでまともに俺と目を合わせない。女はいつも男に寄りそうにして歩いていて、2人一緒じゃないことの方が少ないんじゃないだろうか。女は見るからにメンヘラで、結構、面倒くさそうだ。