強盗

意味が分かると怖い話

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■本編

最近は不景気のせいか強盗などの事件が多い。
もちろん、私も気を付けている。
 
家の戸締りはしっかりとやっている。
窓をちゃんと閉めておくのはもちろんだけど、鍵もしっかり閉める。
 
あとは固定概念も捨てる。
昼間に堂々と強盗に入るわけがないと思っている人が多い。
だけど、そんなことは関係ない。
 
この前も確か、白昼堂々と時計屋に強盗に入った輩がいた。
 
一軒家やアパート、マンションでも同じだ。
昼間に人が通るのは当たり前で、挙動不審な動きさえしなければ、意外と侵入しようとしていることなんてわからない。
強盗とか泥棒だからって、みんながコソコソしてるわけではないのだ。
 
あともう一つ気を付けな良ければならないことがある。
それは、家に人がいるからといって強盗が入って来ないわけではないことだ。
逆に言うと、一人でいるところを狙われることだってある。
なぜなら、その方が家にある金目の物の場所を聞き出せるからだ。
 
今は昼間で家には私一人しかいない。
十分危険な状態だ。
 
とはいえ、頭の中でそう思っていても、実際に強盗に入られるとパニックになってしまうものだ。
 
突然、ガチャリと玄関のドアが開く。
そして、部屋に3人も入ってきた。
 
私は思わず悲鳴を上げてしまう。
 
そして、私はすぐに拘束されてしまった。
 
終わり。

■解説

語り部は空き巣。
空き巣をしている最中に住人が家に帰ってきた。
拘束されたのは警察に、である。

 

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