本編
俺は大のサウナ好き。
5時から約束があって、今は3時半。
1時間も余裕があるならサウナへ直行だ。
店に行くと、誰もいなくて貸し切り状態。
ラッキーだ。
サウナに入ると、店主がアナログ時計の電池を交換していた。
砂時計の方が好きなんだけど、まあいい。
今日は調子がいい。
いつも30分だけど、40分はいけそうだ。
ゆっくりと過ごす。
そろそろ限界だ。
40分以上は経ったと思って時計を見る。
3時20分。
あれ?
まだ20分しか経ってない?
あと10分我慢しよう。
終わり。
■解説
サウナの時計が、語り部がサウナに行くよりも前になっている。
つまり、店主は電池を逆につけたため、針が戻っている。
ということは語り部は40分は入っていることになる。
既に限界の語り部は倒れてしまう可能性が高い。