青果店

意味が分かると怖い話

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本編

男の家は祖父の代から青果店を営んでいた。
祖父は人の好さと努力家だったこともあり、多くの仕入れ場所と多くの顧客がいた。
そのおかげで、店は繁盛していた。
 
男の父親は幼いころから祖父に連れられて、上手く店を受け継ぐことができた。
 
しかし、男は最初、この青果店を継ぐ気がなく、店の手伝いもやってきていなかった。
大学を卒業し、就職活動をしていたが、結局、就職が決まることはなかった。
そこで男は仕方なく青果店を継ぐことにした。
 
父親から仕事を習い、一人で仕事が回せるようになる。
すると父親は安心して、男に店を任せて引退した。
 
そうなると男は雑な仕事をするようになる。
接客はもちろん、仕入れ先にも横柄な態度をとるようになった。
そのようなことを続けていると、店の売り上げは右肩下がりになっていく。
 
男はそのことに焦り始める、色々と試行錯誤をするが、そうそう上手くいかない。
このままでは閉店することになってしまう。
 
そんなとき、男は大勝負に出る。
それはブームとなっている桃を大量に仕入れて売るということだった。
 
そして、多額の借金をしてお金を工面し、遠方の農家のところへ行って直接交渉してみる。
すると、農家は桃を安く売ってくれ、大量に仕入れることに成功するのだった。
 
終わり。

■解説

桃は到着までに傷まないように、やや硬めに収穫する。
しかし、食べごろの桃を買ってしまったので、到着するころには食べごろが過ぎてしまっている可能性が高い。

 

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