■本編
最近、近所で通り魔が出ていて、何人も被害者が出ている。
通り魔は手斧のようなものを使っているようで、被害者の傷跡は全て一致していた。
ただ、共通しているのは凶器のみで、被害者には共通点もなく、犯行日時もバラバラだった。
怨恨ではなく快楽殺人だと思われるため、警察はなかなか犯人を絞り切れずにいる。
張り込みを行うが、犯人はそれをあざ笑うかのように、張り込みしている場所以外で犯行が行われていく。
そのことから、犯人は警察の関係者ではないかという話もあがった。
だが、一向に捜査は進まない。
そこで警察はおとり捜査を行うことにする。
とても危険だが、それしか方法はなかった。
おとり捜査を続けて1ヶ月が経った頃だった。
捜査員が何者かに襲われる。
捜査員は腕を刺されながらも、襲ってきた人物を何とか取り押さえた。
全治2ヶ月の大けがを負ったが、捜査員の命には別状はなかった。
これにより、町の人たちは長かった通り魔事件が解決したと安堵した。
終わり。
■解説
通り魔が持っている凶器は手斧らしき物のはずである。
しかし、捜査員は「刺された」と言っている。
手斧で刺すというのには違和感がある。
つまり、捕まった人間と通り魔は別人の可能性が高い。
事件はまだ終わっていないようだ。