■本編
中学の時、凄く仲が良かった友達がいた。
だけど、高校生になったとき、違うクラスになったということもあり、疎遠気味になった。
そんなとき、その友達がいじめを受けているという噂を聞いた。
俺はその友達の家に行き、話を聞いてみた。
友達はかなり精神的に追い詰められていた。
俺はなんとか友達の支えになってあげようと、家に通っていたが、あまり効果はなかった。
精神的に病み、憔悴しきった友達に、俺は荷造り用のロープを渡した。
すると友達は「ありがとう。勇気が沸いた」と笑った。
次の日。
友達のことはちょっとしたニュースになった。
10年後の今、俺は毎年、その友達のところへ行っている。
終わり。
■解説
友達は語り部から貰ったロープで自殺した。
今も友達のところへ行っているのは墓参りである。