本編
少年は幼い頃、親友とある約束をした。
それは野球で甲子園に行くというもの。
少年も親友も才能があり、中学生になる頃には全国でも有名になるほどだった。
しかし、高校生になったある日。
親友が事故で亡くなってしまう。
少年は親友の遺体の前で、必ず甲子園に行くと誓った。
だが、親友を失ったことにより精神的に不安定になり、少年は調子を落としてしまう。
2年連続で、県大会の決勝で負けてしまった。
そして3年生になり、最後のチャンスとなる。
なんとか決勝まで勝ち登ったが、相手のエースが絶好調で、このままでは昨年と同じく負けてしまうだろうと少年は感じていた。
それでも何とか勝って、親友との約束を守りたい。
少年は必死になって考えた。
そして少年はある作戦を思いつく。
かなり卑怯な作戦だが、負けてしまうよりはいいと少年は思った。
少年はその作戦を実行し、成功した。
それにより少年のチームは何とか決勝を勝つことができ、優勝した。
だが、少年は親友との約束を果たすことはできなかった。
終わり。
■解説
少年が思いついた卑怯な作戦とは、相手のエースを襲い、怪我をさせること。
優勝後、その事件が発覚し、少年は失格となって甲子園には行くことができなかった。