本編
僕は辛い物好きだ。
激辛なんて聞くと、すぐに食べに行ってしまう。
でも最近は辛さの刺激に慣れてきてしまった。
ハラペーニョはもちろん、ハバネロでも物足りなくなってきた。
もう、この世には僕を満足させられる唐辛子なんてないのかも。
そう思っていた時、僕はとんでもないものに出会った。
キャロライナ・リーパー。
世界で一番辛いなんて言われている唐辛子だ。
さすがの僕もちょっと口に入れただけで吐き出してしまった。
凄く悔しい。
だから僕は特訓することにした。
毎日、唐辛子を爆食いした。
口の中が痛くなっても我慢した。
その成果か、ようやく僕はキャロライナ・リーパーを食べることができた。
ものすごい達成感。
でも、なんか変だ。
左手が痺れるし、うまく言葉が出てこない。
酷い眩暈もする。
それに視界が歪んできて、真っ暗になった。
終わり。
■解説
辛い物を食べすぎると脳梗塞など死に至る危険がある。
語り部は明らかに辛い物を食べすぎている。