旅館

意味が分かると怖い話

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本編

競馬で大穴が来て、俺はかなり儲かった。
札束に舞い上がり、俺は高い旅館に泊まることにした。
 
旅館の部屋の机の上に札束を並べると、高揚感がある。
 
だが、金を眺めているのにも飽きた。
風呂にでも入ろう。
 
部屋の鍵を持ち、浴場へ行く。
 
俺は服と部屋の鍵をロッカーに入れ、戸を閉めて浴場へ入る。
湯船につかり、体を洗う。
 
だが、俺はロッカーの鍵が腕についていないことに気づいた。
慌てて、探すが見当たらない。
 
と思ったら、ロッカーの鍵をかけ忘れていただけだった。
俺は戸を閉めて、今度こそ鍵をかけた。
 
終わり。

■解説

風呂に入るときに戸は閉めている。
しかし、鍵をかける際には開いていた。
つまり、既に部屋の鍵を取られている可能性がある。