叫び声

意味が分かると怖い話

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本編

その学校では変な噂があった。
夜に学校の音楽室に行くと、あの世に連れて行かれるというものだ。
 
それは学校の七不思議というような、都市伝説的なよりも心霊的な噂として有名だった。
なぜなら、この学校では定期的に自殺者が出るからだ。
 
1年に1人、多くて3人が自殺してしまう。
しかも、全員が音楽室で決行している。
 
そこで学校側は夜に学校に入れないように厳重な見回りをし、音楽室自体も閉鎖してしまった。
そのことで、この学校では自殺者がいなくなった。
安心した学校側は夜の警戒を弱めつつあった。
 
しかし、そんなときだった。
真夜中の12時。
当直室で寝ていた用務員は、叫び声で目を覚ました。
 
声が聞こえたのは音楽室の方だ。
 
用務員はすぐに音楽室の方へと向かい、音楽室を開放して中へと入った。
 
すると、そこには生徒が首を吊っていたのだった。
 
終わり。

■解説

基本的に音楽室は中からの音をシャットアウトする作りになっている。
なので、音楽室の中から叫び声が聞こえるのはおかしい。
また、それまで音楽室は閉鎖されており、用務員が開放している。
では、首を吊った生徒はどこから入ったのだろうか。
色々と謎が残る事件である。

 

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