停電の夜に

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本編

男はニートで引きこもりだった。
ずっとゲーム三昧で過ごしていたため、男の両親は激怒し、男からパソコンを奪い取る。
 
男はなんとか取り返そうとしたが、無理だった。
そこで男は昔使っていたノートパソコンで、据え置き型Wi-Fiに接続することでネットをすることはできるようになった。
 
さすがにディストップではないのでゲームはできなかったが、ネットサーフィンとチャットをすることで時間を潰していた。
 
そんなある日の夜。
男が適当な相手とチャットをしていると、近くで雷が落ち、停電になってしまった。
家の中の電気はみんな消えてしまったが、ノートパソコンのバッテリーは残っていたので、そのままパソコンは使えた。
 
男はチャットで、「これがディストップでゲームしてたら電源が落ちて、キレるところだったよ」と書き込む。
すると相手からも「あー、わかる。こういうときって、ノートパソコンは便利だよな」と返ってきた。
 
それから1時間ほどチャットしていると、ノートパソコンのバッテリーも切れ、電源が落ちてしまった。
 
終わり。

■解説

停電でも、ノートパソコンのバッテリーの残りでパソコンは使えるが、Wi-Fiの方の電源は据え置き型なので電源が切れるはずである。
男は一体、誰とチャットをしていたのだろうか。

 

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