本編
男は40歳を目前で、結婚を諦めていた。
だが、ひょんなことから運命的な出会いを果たし、男は結婚することになった。
相手は若く、男よりも20歳近くも年下だった。
周りからは騙されていると警告されたが、男は資産家でもない自分を騙すメリットはないだろうと考える。
結婚の準備を進めていると、相手から「海外で結婚式をあげたい」と言われた。
元々、結婚式には誰も呼ぶつもりもなかったこともあり、男はそのお願いを承諾した。
そして、結婚式当日。
男は式を上げ、そこで結婚証明書を貰った。
男は子供が欲しいと思っていたが、20年間、子供はできなかった。
それは仕方のないことだと思っていた矢先、相手が事故によって亡くなってしまった。
そこで男は初めて自分が結婚していないことに気づいた。
そして、結婚できなかった理由も理解することになった。
終わり。
■解説
男が結婚したと思っていた相手は男だった。
なので、法的に結婚はできなかったということになる。