■本編
夏休みにサーフィンサークルの合宿があった。
1週間、サーフィンをしまくるという、サーファーにとって天国のような時間だ。
幸いなことに、合宿の間はずっと晴れていて、3日目なんかは今年の最高気温にまでなった。
昼はサーフィンを楽しみ、夜は気心が知れたやつらとどんちゃん騒ぎ。
けど、そんな楽しい時間なんてあっという間に終わってしまう。
また来年もやろうと思いながら家に入った途端、外からザーッと雨が降る音が聞こえる。
そういえば服を干していたことを思い出す。
干していた服の中のビンテージ物のTシャツが目に入る。
このTシャツを着ていけばよかった。
ここは日当たりがいいから、絶対、乾いてたよと思いながら、服を取り込んだ。
終わり。
■解説
真夏で、日当たりのいい場所に1週間も服を干ししていた語り部。
ビンテージ物のTシャツは高確率で日焼けしているはずである。