■本編
その村では、満月の夜に森の中で狼男が出るという伝説があった。
それは元々、この村では狼が出没するため、気を付けるようにという意味を込めた伝説だろうと思われていた。
だが、最近、村の女性が狼男に襲われ、殺されるという事件が相次いだ。
その事件の被害者は森に行っていないのに、襲われている。
そこで、村人たちは夜に家から出ないように決まりを作った。
だが、そのルールを破った男が、翌日、村の中で死体となって発見される。
その死体には無数の噛み跡が残っていた。
終わり。
■解説
狼男の正体は最後の死体となって見つかった男。
自分が犯人だと知っているため、外に出たと考えられる。
では、その男を殺したのは誰だろうか。
この村では狼が出没する。
つまり、狼は村まで降りてきていて、男を食い殺したということになる。