本編
男はいつも神に祈りを捧げていた。
自分に厳しく、いつも自分が正しいと思うことを貫いて生きてきた。
男は正しく生きている自分を誇りに思っている。
そんなあるとき、男は猛獣に襲われ、瀕死の重傷を負った。
意識が朦朧とする中、男の目の前に天使と悪魔が現れる。
天使と悪魔は男に囁く。
「助けてあげましょう」と。
当然、男は悪魔に立ち去るように言い、天使に助けを乞うた。
男の魂は抜き取られ、身体は猛獣に食われてしまう。
そして、男の魂は地獄へと落とされた。
終わり。
■解説
男のしてきたことは、『人間』として見た場合は正しかったのかもしれない。
だが、人間が正しいと思うことが天使にとって正しいとは限らない。
人間は生まれながらに罪を背負っているという考え方もある。
天使にとって人間は害悪と思われ、地獄へと落とされてしまったのかもしれない。