アレルギー

意味が分かると怖い話

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本編

その少年は健康が取り柄だった。
 
病気もしたことがなかったし、怪我をしてもすぐに治ってしまう。
もちろん、学校は皆勤賞を続けている。
 
そんな少年には怖いものがある。

それは流行り病。
いわゆるインフルエンザや水ぼうそう、感染症などだ。
 
いくら自分が大丈夫だと言っても、他人にうつしてしまうという理由で強制的に学校を休ませられてしまう。
そうなれば、今まで続けてきた皆勤賞が途切れてしまう。
 
だから、少年はありとあらゆる病気のワクチンを受け続けた。
 
一度、体に病原体を入れ、それが治ると体に抗体ができるということ知った少年。
夏休みなどの長い休みの日になれば、病気になった人のところに行ってうつしてもらって治すことで抗体を作っていく。
 
そして、その行為は段々とエスカレートしていく。
病気だけじゃなく、今度は毒まで克服しようと考え始めたのだ。
 
ハチ、毛虫、クモ、ムカデ、ヘビ、アリなどにわざと刺されたりしていた。
 
熱を出して、病院に行くこともあり、親に怒られることがあったが皮肉なことに少年の体は丈夫になっていった。
蚊やアブに刺されても、少しの間腫れるくらいですぐに治ってしまう。
 
そんな少年は虫や害虫の処理を頼まれるようになった。
それが嬉しくて少年は頼まれれば、すぐに向かうようになる。
 
ある日、少年はある家の住人に害虫処理を頼まれる。
その虫には一度、刺されたこともあるし、体に対抗ができているはずだと、少年はその依頼を受けた。
 
その日、少年は息を引き取った。
 
終わり。

解説

少年が最後に頼まれたのはスズメバチの巣の撤去。
少年は一度、スズメバチに刺されていたことにより、今回でアナフィラキシーショックになってしまい、亡くなってしまった。

 

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