自分を傷つけるもの

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本編

男は何よりも死が怖かった。
危ないところには近づかないのはもちろん、健康も気にして徹底している。
 
極力、家も出ずに家の中で出来る限りの運動をしている。
食事にも気を配り、風水にまで手を伸ばしているほどだ。
 
そんな中、男はある特殊な鏡を手に入れた。
その鏡には自分に危害を加えるものが映るというものだった。
 
男はいつもその鏡を見るのが日課になっていた。
鏡に映ったものを徹底的に排除する。
 
それによって、男はさらに毎日を過ごすことができた。
 
しかし、そんなある日。
男はいつものように鏡を見た。
 
数日後。
男の死体が発見された。
 
終わり。

■解説

鏡に映ったのは男自身。
男は自分を排除(自殺)した。

 

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