本編
その女の子には1つ年上の兄がいる。
2人は仲が悪く、いつも喧嘩ばかりしていた。
女の子は兄のことが本当に嫌いで、一つ屋根の下に一緒に暮らしているのも嫌だった。
世界中の誰よりも兄のことが嫌いで顔も見たくないというありさまだ。
女の子はいつも両親に、兄を追い出して欲しいと頼んだり、どうして兄なんかを産んだんだと言ったりして困らせていた。
あるとき、友達から女の子と兄が容姿だけではなく、性格も全然違うと言われる。
そこで女の子は思った。
もしかしたら、兄とは本当の兄妹ではないのではないかと。
そこで女の子は兄と自分が血縁関係があるかをDNA鑑定をしてもらった。
すると女の子の思った通り、兄と自分は血がつながっていなかった。
女の子はとても喜んだ。
これで兄を追い出せる、と。
だが、女の子はもう一つのDNA鑑定の結果を見て、絶望した。
そして、家を出て行ってしまった。
終わり
■解説
もう一つのDNA鑑定は母とのもの。
その結果は母とも血がつながっていないという結果が出た。
つまり、血縁関係がなかったのは妹の方であった。