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意味が分かると怖い話

正当防衛

最近、女性を狙った変質者が出るらしい。 被害者は結構な人数になっていて、ニュースでも放送されているくらいだ。 ニュースに出ているコメンテーターは「一人で暗がりに行かないなど、自己防衛も必要」などと言っている。 正論だけど、それが出来れば苦労はない。
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緊急事態

それはまさに緊急事態だった。 俺はデパート内で強烈な尿意に襲われた。 すぐにトイレに向かおうとしたが、トイレは1階と3階にしかない。
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男子寮

高校は実家から離れた場所にあるため、俺は寮に入ることになった。 男子校だから、寮も厳しいだろうなと覚悟していたが、俺は寮長に気に入られたせいか、寮生活は苦にならない。 門限や私物の持ち込みなど、本当だったら怒られることでも見逃して貰える。
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侵入者

最近、妙に視線を感じる。 なんか、いつでも見張られているような感じだ。 最初はストーカーかな? なんて思ったりもしたが、私なんかをストーカーするもの好きなんていないだろう。
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犬派

私は昔から猫よりも犬が好きだった。 それは子供の頃から家ではずっと犬を飼っていたというのもあるんだと思う。 家族の中でも私が一番、可愛がっていたし、散歩や世話なんかも私が担当だった。 考えてみれば、いつでも私の隣には犬がいた。
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親友

俺には小学校からずっと付き合いのある親友がいる。 あいつとはなんでも話し合える仲で、テストの成績や部活での悩み事、恋愛に関してもよく相談していた。 相談するたび、あいつは嫌な顔一つ見せず、ちゃんと真剣に相談に乗ってくれる。
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アイドルのプロデューサー

その男は業界でも有名な敏腕のプロデューサーである。 その男がプロデュースしたアイドルは大人気になるのはもちろん、スキャンダルを起こすこともなかった。 逆にプロデューサーから首にされたアイドルは、その後、恋人が発覚したり薬をしていることが発覚したりなど問題を起こすことが多い。
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浜辺の家

お俺は小さい頃から、海辺にある自分の家が嫌いだった。 潮風でベトベトするし、夜も波の音がうるさいし、夏になれば1日中観光客が騒ぐし、ご飯は海鮮ものが多い。 そんな理由で、本当に家が嫌いだったのだ。 だけど、一つだけいい点がある。
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覗き

最近、高性能の双眼鏡を購入した。 その双眼鏡は暗視機能も付いていて、暗がりでもバッチリ見える。 そして家はマンションの10階なので、家から色々なところを双眼鏡で見ることができるのだ。 普通だったら薄着の女の子を凝視なんてしたら、問題になりかねない。 でも、自分の家から双眼鏡で、道を歩いている人を凝視しても、誰にもバレない。
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連続殺人事件

最近、近所で連続殺人事件が起きている。 被害者の性別、年齢、体格、経歴を見る限り、共通性が全くないことから、無差別殺人だと考えられているようだ。 ということは、俺もいつ狙われるかわからない。