本編
僕らは運命の出会いを果たした。
会った瞬間にお互いが運命を感じた。
お互い、相手以外との結婚は考えられないと思った。
でも、僕らの間には身分という絶対に越えられない壁があった。
絶対に親からは祝福を得ることはできない。
実際に僕の親からは一緒になることは許さないと言われてしまった。
それでも諦めることはできない。
彼女だってそう思っている。
だから駆け落ちをすることにした。
お互いさえいれば、他に何もいらない。
身分だって邪魔なだけだ。
計画を練り、彼女を連れて町を出る。
二人で幸せになる。
そう思っていたのに、駆け落ちのことはお互いの親にバレていた。
僕たちは捕まり、僕たちは離れ離れにされた。
家に監禁され、彼女を諦めるように説得される。
それでも諦めるつもりはない。
こうなったときのことは、すでに彼女と話し合っている。
僕は親の目を盗み、彼女が待っているであろう場所へと向かう。
そして、僕たちは駆け落ちに成功した。
終わり。
■解説
語り部たちはあの世に駆け落ちをした。