■本編
少女は母親と二人暮らしだった。
シングルマザーで、母親は少女を大切に育ててきた。
しかし、少女から見ると母親は口うるさく、煩わしいと感じている。
高校に入る際、少女は母親に一人暮らしをしたいと願い出た。
母親は了承しなかった。
少女は母親に甘やかされて育てられたせいか、頼りない性格だった。
すべてを母親任せで、我慢することを知らない。
そんな少女が一人暮らしなんか絶対に無理だと、母親は考えていた。
少女は母親を説得しようとするが、毎日、母親と喧嘩になってしまう。
少女は説教する母親を黙殺し、半強制的に一人暮らしに漕ぎつけた。
一人暮らしを始めた次の日。
少女は小さな袋がたくさん入った、ゴミ袋をゴミステーションに捨てた。
すると、隣人からこう言われた。
「ミサちゃん、今日は資源ごみの日よ」
少女はゴミ袋を持って帰った。
「ゴミの日。ちゃんと調べないとな」
とりあえず、少女はお腹が減ったので、冷蔵庫を開いた。
終わり。
■解説
隣人が少女の名前を知っているということは、少女は引っ越していないということになる。
それなのに、「一人暮らし」になったということは母親がいなくなったということになる。
つまり、少女は母親を殺し、ゴミとして捨てようとした。