スペアキー

意味が分かると怖い話

〈意味が分かると怖い話一覧へ〉

〈前の話へ:自動給餌器〉    〈次の話へ:非常口〉

本編

最近、どうも家に誰かが侵入している気がする。
置いてあったものの配置が微妙に変わっているし、食べ物とか飲み物も減っていると思う。

なので大家さんに相談して、ドアの鍵を変えてもらうことにした。

俺が会社に行っている間に取り換えてくれたようで、家の外にある郵便受けの中に鍵を入れてくれていた。
さっそく、その鍵を使って部屋に入ろうとしたが、鍵が合わない。

なので、面倒くさいが大家さんのところに行って、鍵が合わないと言った。
すると大家さんは不思議な顔をして、スペアキーの方を渡してくれる。

その鍵で鍵穴に刺すと、今度はちゃんと開いた。

鍵も変えたし、これでもう誰かに侵入されることもないだろう。

終わり。

■解説

大家さんは『スペアキー』を渡していて、それで鍵は開錠されている。
スペアキーなら、最初に郵便受けに入っていた鍵と同じはずである。
それなのに最初の鍵で開かないのはおかしい。
つまり、語り部の家の侵入者が郵便受けの鍵を入れ替えている。
そうなると侵入者は鍵を持っていることになり、今後も侵入される可能性が高い。