ガーデンパーク

意味が分かると怖い話
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本編

近所にガーデンパークという施設ができた。
ここは様々な花が植えられていて、ピクニックもできるという施設だ。

花を見て回るのはもちろん、ここは日光浴も売りにしていて、ところどころに木で出来たリクライニングチェアが置いてある。
そこに寝ころび、花の香りを楽しみながら日光浴ができるのだ。

私はいつも室内でパソコンを眺めっぱなしなので、こういう場所は息抜きとして、本当の重宝している。
最近はよく目が霞み、目の疲れからくるのか、肩こりも酷い。
だけど、ここで日光浴をして、リラックスすると随分と楽になるのだ。

だから、ちょっと料金は高めだけど、休みの日は必ずここに来ている。

今日は3週間ぶりの休みで、久しぶりにガーデンパークにやってきた。

ちょっとした軽食を食べ、リクライニングチェアに横になる。
横になった瞬間、一気に眠気に襲われ、私はそのまま眠りについた。

何時間が経ったんだろう。
ふと私が目を覚ましたら、真夜中になっているのか、辺りはもう真っ暗になっていた。

いけない。
ちょっと寝過ぎたかな。
とはいえ、まだ眠たい。
帰って、ベッドで寝ることにしよう。

終わり。

■解説

日光浴を売りにしているのであれば、営業時間は日没前までになるはず。
しかも、施設であれば閉園する前に必ず客が残っていないかチェックするはずである。
見落としやすい場所にいたのなら別だが、施設が用意しているリクライニングチェアで寝ている客を見落とす可能性はかなり低い。
ということは、語り部は深夜まで寝ていたというのは変である。
それではなぜ、起きた時に真っ暗だったのか。
もしかすると、語り部の目の方に何か異常が起こり、目が見えなくなってしまったのではないだろうか。

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