本編
散々迷ったけど、アレクサを買った。
使ってみると本当に便利だ。
適当に音楽をかけてと言ったら、今聞きたい曲をドンピシャで流してくれる。
本もそうだ。
頼むと、まるでこっちの頭の中を見ているかのように、今読みたかった本を朗読してくれる。
料理のレシピも、ゲームも、辞書も、頼めば俺の好みをちゃんと返してくれるのだ。
今日だって、家のドアを開けたら俺の好きな曲を流してくれた。
これはもう手放せないね。
終わり。
■解説
ドアを開けた瞬間に音楽が流れているが、語り部はまだ頼んでいない。
つまり、アレクサは勝手に動いたということになる。