本編
子供が住む国は荒れ果てていた。
国を治めている皇帝が暴君だったからだ。
そんなあるとき、子供はある少年と出会う。
少年は皇太子で、次に皇帝になる人間だった。
少年は、自分は良い皇帝になると言う。
子供は少年と、いい国を作る約束をした。
少年はその約束を忘れないように、毎年、子供の元に手紙を送っていた。
そして15年後。
皇帝が亡くなり、次の皇帝が即位した。
しかし、国は一向に良くならない。
少年からの手紙も3年前から途切れていた。
子供は少年に会いに行った。
だが、皇帝は子供のことなんて知らないと言い、門前払いした。
結局、人は変わるものだと子供は思った。
終わり。
■解説
良い皇帝になると言った少年は暗殺されてしまった。
なので、現在の皇帝は少年ではなかった。