本編
男はオカルト好きだった。
宇宙人、UMA、妖怪、都市伝説、悪魔、未来人などなど。
何か不思議なことがあれば、すぐに飛んで行くほどだ。
何か不思議なことに遭遇したいと考え、都会よりも田舎の方が遭遇しやすいと、山奥に住むことにした。
そして、男は今日も不思議なことを探して、歩き回っている。
そんなある日の朝のこと。
家から1.5キロ離れている場所に、1つの巨大な足跡を見つけた。
その大きさは家を踏み潰すほどだ。
もしかすると、巨人が現れたのかもしれない。
そう考えると、男は興奮した。
他に足跡がないかと調べてみたが、見つけることができなかった。
しかし、その次の日の朝。
男は家から1キロ離れているところに、巨大な足跡を見つけた。
その足跡は形式から見て、同じものだ。
昨日の足跡は左足で、今日見つけたのは右足だった。
おそらく、同じ巨人の足跡だろう。
そして、次の日の朝には500メートル離れたところに巨大な足跡を見つけた。
男は写真を撮り、明日、雑誌社に持って行くことにした。
自分が見つけた巨人の足跡で世間が騒然となる。
そう考えると、男は興奮して、なかなか寝られないのであった。
終わり。
■解説
巨大な足跡は500メートルずつ男の家に近づいている。
男は朝には踏み潰されてしまう。