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意味が分かると怖い話

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本編

一卵性双生児がいた。
顔がソックリなのはもちろん、体格も性格も2人はほとんど変わらなかった。
 
そのせいか、両親は何でも2つ買って、2人で共有させていた。
2人も生まれてからずっとそうやってきたので、2人で共有することが当然という感覚になる。
 
学校でも、2人はずっと違うクラスだったので学校で使う分の教科書の1組は学校に置きっぱなしにし、もう1組は宿題や勉強用として家に置きっぱなしにして2人で教科書を共有していた。
 
彼女が出来ても、その彼女を騙して、入れ替わることで共有していたし、同じように友達も共有していた。
 
そんな2人も大学を卒業し、就職することになった。
2人とも初任給があまり高くなかったことから、2人でシェアハウスに住むことにした。
そこでも、2人は何でも共有していた。
 
食べ物や光熱費も2人で折半して払っていた。
 
そんなある日のこと。
兄が趣味のギャンブルで多額の借金をする。
 
そのとき兄は「借金も共有するものだよな」と考え、弟の名前で借金をした。
すぐに帰すつもりだったが、ドンドンと借金が膨らんでいく。
 
すると、命を狙われるようになり、ついに弟は借金取りに殺されてしまった。
弟が死んだことで、金の心配はなくなった。
それを知った兄は借金を共有しておいてよかったと安堵する。
 
次の日。
家のチャイムが鳴り、ドアを出てみると、そこには借金取りが立っていた。
 
終わり。

■解説

この双子は、外見はもちろん、性格もソックリである。
そのため、弟の方も「ギャンブルで借金をして、その借金も兄と共有」していた。
つまり、弟も兄の名前で借金をしていた。
兄の方も、弟の借金の共有により、殺されてしまう。

 

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