紙粘土

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本編

僕のクラスに、だいちゃんっていうイジワルな奴がいる。
僕もよく、イジワルされる。
カバンを隠されたり、変な技をかけられたり。
だいちゃんは、体が大きいから、喧嘩しても絶対に叶わない。
だから、僕はいつもやられっぱなしだ。
 
今日も図工の時間で紙粘土で動物を作りなさいって言われて、僕は馬を作った。
そしたら、だいちゃんは笑って、変な猫だなって言った。
 
そんなこと言わなくたっていいじゃないか。
僕だって一生懸命作ったのに。
 
それから次の日。
僕が学校に行ったら、僕の馬の首が長くされてた。
まるでキリンだ。
しかも、目を3つにされてた。
 
もう、なんでこんなことするんだろう。
 
終わり。

■解説

語り部は『紙粘土』で馬を作っている。
そして、紙粘土は一度乾いてしまうと、形を変えることはできない。
なので、イタズラで首を長くすることはできないはずである。
もしかすると、この紙粘土の馬には、何かが宿ってしまったのかもしれない。

 

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