未来予知

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本編

その男は未来予知ができた。
意識を集中することで、15秒の間、自分で見た未来が見えるというものだった。
 
最初、男は周りに自分が、未来が見えると言ったが信じてもらえることはほぼなかった。
しかし、男が言うことが何度も当たったことにより、徐々に信じる者が多くなっていく。
 
SNSでも、男は宗教の教祖と同じように崇められるようになった。
 
気を良くした男は積極的に未来予知をして、発信し続ける。
 
だが、あるとき男は2年より先の未来がどうやっても見えないことに気づいた。
何度も何度も試してみるが、2年より先の未来が見えない。
 
そこで男は世界が滅ぶのだと悟った。
それを、自分を支持してくれる人たちへと伝える。
 
そして、男は世界が滅ぶ前に自分たちで安らかな最期を遂げようと呼びかけた。
2年の間で、その呼びかけに1000人以上集まる。
 
男は自分を支持してくれる人たちと共に、自ら命を絶った。
 
終わり。

■解説

自ら命を絶ったので、男は未来が見えなかっただけである。
つまり、世界が滅んだわけではない。

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