本編
男は頭痛に悩まされていた。
最初は軽い頭痛だったが、次第に悪化し、男の苦しみは増すばかりだった。
医者に相談しても原因が分からず、薬も効果は得られない。
そんなある日。
男は頭痛の苦しさの苛立ちと、絶望のあまり、自分の頭を叩いてしまった。
すると不思議なことに、男の頭痛は止んだ。
とはいえ、頭痛が止むのも一時のことで、またすぐに頭痛が襲ってくる。
男は再び、頭を強く叩く。
すると、また頭痛が治まっていく。
次第に、男は頭痛が始まると、自分の頭を叩くことが習慣になっていった。
そして、叩く強さが大きければ大きいほど、長く頭痛が治まることに気づく。
そんなことを続けていると、今度は頭痛の方の強さが大きくなってきた。
そこで、男は思い切ってバットで自分の頭を叩いた。
そのことで男の頭痛はピタリと止み、頭痛に悩まされることはなくなったのだった。
終わり。
■解説
男はバットで自分の頭を強く叩き過ぎ、それにより死んでしまった。
そのため、頭痛に悩まされることがなくなった。