■本編
男は逸れた女の子を必死に探していた。
一緒にショッピングモールに来ていたのに、少し目を離した隙にいなくなってしまったのだ。
女の子はまだ6歳。
男は焦ってショッピングモール内を探す。
通りすがりの客に、一人で遊んでいる女の子の写真を見せるためにスマホを出す。
「この子、見ませんでしたか? 娘なんです!」
5人ほどに聞いてみたが、4人は空振りに終わる。
だが、その中の1人が、見たというのだ。
その人が言っていた場所に行ってみると、部屋の隅っこで座り込んでいる女のを発見する。
男はホッと胸を撫で下ろした。
後日、女の子は死体で見つかる。
そして、男は警察に捕まってしまう。
警察の話では犯人と女の子には面識がなかったのだという。
終わり。
■解説
男が女の子のことを「娘」と言っているのが嘘である。
女の子は犯人から逃げていたが、目撃者が男の言うことを信じてしまい、場所を教えてしまったことで、犯人に見つかってしまった。