共有カレンダー

意味が分かると怖い話

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本編

うちのリビングには家族で使っている共有カレンダーが張ってある。

そのカレンダーに家族が予定を書き込んでおくというものだ。
資源ごみの日とか、出かける予定とか、誰かが来るとか書いていく。
忘れないようにするためのメモだったり、母さんがご飯支度をする際に誰がいないかを確認したりしている。

このカレンダーに書いておくと、忘れていても家族が声をかけてくれたりしてくれるので非常に助かったりする。
なので、このカレンダーはスケジュール帳のように、結構、細かく書いてある。

俺も今月末に友達の家に泊まる予定があるのを書き込む。

そのときに、10日後の日付に『お葬式』と書いてあった。
母さんの字だから、母さんの知り合いのお葬式でもあるのだろうか。

それと、その日以降に誰も予定を書いていない。
出かけるのが好きな家族にしては珍しい。

そのときはそんなのんきなことを考えていた。

そしてそれから1週間後。
俺は交通事故に遭った。

終わり。

■解説

お葬式は普通、亡くなってから2から3日後に行われる。
なので、10日後に予定されているのは変である。
そして、1週間後に語り部は事故に遭っている。
つまり、お葬式の「予定」は語り部のお葬式だった可能性が高い。