本編
一人暮らしが寂しくて、猫を飼うことにした。
最初は世話が面倒くさいなって思ってたけど、今では飼って正解だと思うくらい可愛い。
子猫の頃から飼い始めたということもあり、成長日記のように、毎日、写メを撮るようにしている。
ただ、毎日、凄い量の写メを撮っているから、スマホのメモリが圧迫されてきた。
少し整理しようと思って、今まで撮った写メを眺めながら、いらない写メを削除していく。
すると、その中に、見慣れない写メがあった。
真っ暗な中で、猫の目だけが光っている。
こんな写メは撮った覚えもないし、ちょっと不気味なので消すことにした。
次の日、友達にそのことを話すと、「えー、良い写真なのにもったいないよ」と言われた。
それから私はこの友達とは距離を置くようにしている。
終わり。
■解説
なぜ、その友達は、語り部も知らない写メのことを知っていたのか?
このことからその写メは友達が撮った可能性がある。
そして、その写メは真夜中に撮られている。
つまり、真夜中に語り部の家に入って、語り部のスマホで写メを撮っていることになる。
