本編
最近、イタズラ電話が多いのでスマホの買い替えのときに番号ごと変えた。
何気なく変えてしまったけど、考えてみれば友達に新しい番号を教えなきゃならない。
ううー。
面倒くさい。
番号を変えなきゃよかった。
なんて考えていると、電話がかかってきた。
誰だろう?
出てみると、相手はHだった。
「ああ、Oちゃん?」
「あれ? Hくん、どうしてこの番号知ってるの?」
「その番号さ、友達が前に使っていた番号なんだよね。凄いなって思ってかけてみたんだ」
「へー、そうなんだ!?」
知り合いと同じ番号になるなんて、そんな偶然もあるものなんだ。
終わり。
■解説
そもそも、なぜHは語り部が番号を変えたのを知っているのか。
もしかするとHは語り部のことをずっと監視していたのかもしれない。