占い師

意味が分かると怖い話

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本編

半年先まで予約が入っている占い師に、ようやく占ってもらえることになった。
 
占ってもらいたいのは仕事のことで、近々、海外での事業部に転属になることについて、上手くいくかを聞いておきたかったのだ。
単なる気休めかもしれない、だが、少しでも前向きになれるようなこと聞きたかった。
 
そして、ついに占い師に見てもらう。
すると、海外に行くのは取りやめた方がいいと言われた。
 
なんでも、飛行機事故に遭うというのだ。
俺は慌てて、予約していた飛行機のチケットをキャンセルし、別の日に移動させた。
 
その日、自分が乗るはずだった飛行機がどうなったか、ニュースを見る。
しかし、その日、自分が乗る飛行機どころか、飛行機事故自体、起こっていなかった。
 
なんだ、占い師、全然当たらないんだな。
所詮は占いか。
 
そんなことを考えながら、変更した飛行機に乗った。
 
終わり。

■解説

占い師は「飛行機事故に遭う」と占っていた。
つまり、変更した日の方で飛行機事故に遭うことになる。

 

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