本編
俺と親友と彼女は、いつも一緒にいた。
学校や休みの日も、ほぼ毎日3人で遊んでいた。
そんな俺や親友が、彼女のことを好きになるのは当たり前のことだった。
いくら親友でも彼女だけは渡すことはできない。
それは親友も同じのようで、俺に彼女は取られたくないようだ。
そこで親友は勝負を持ち掛けてきた。
彼女のところへはAルートとBルートの2つの道がある。
それぞれ別の道を選んで進み、先に着いた方が彼女に告白できるというものだった。
親友はAルートを選んだ。
俺は親友のことを信頼していた。
だけど、親友は俺を裏切った。
Aルートには近道があり、Bルートの半分の、15分で辿り着ける。
10分後、親友は順調に進んでいた。
あと5分で到着できる。
10分後。
俺は彼女に告白した。
終わり。
■解説
なぜ語り部の方が先に到着できたのか。
それは語り部はBルートではなく、Aルートを進んでいた。
そして、Aを襲い、先に到着できたのである。