夏の風物詩

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本編

セミの鳴き声を聞くと夏だって感じがする。
夏が好きな俺は、もちろんセミが好きだ。
 
けど、最近はセミが少なくなったせいか、鳴き声がほとんど聞こえない。
だから、俺は思い切って、セミを飼うことにした。
 
少しうるさいけど、これでいつでもセミの鳴き声を聞くことができる。
 
よく人からセミなんて一週間で死んでしまうだろうと言われる。
だけど、セミって意外と長く生きる。
うまく飼えば30日くらい生きるそうだ。
 
おかげで、今年は夏の始めから終わりまで、セミの鳴き声を聞くことができた。
 
終わり。

■解説

夏は短くても2ヶ月ほどはある。
ということは、語り部が飼っていたセミは30日以上は生きているということになる。
一体、語り部は何を飼っていたのだろうか。