夕焼け

意味が分かると怖い話

〈意味が分かると怖い話一覧へ〉

〈前の話へ:経験値〉   〈次の話へ:夏の風物詩〉

本編

僕は夕方が好きだ。
学校が終わったことの解放感。
 
そして、なにより夕日が綺麗だ。
 
すべてを紅く染め上げる夕日。
本当に最高だ。
 
今日も街並みが夕日に照らされて綺麗に見える。
 
なんて考えていたら夕立が降ってきた。
 
凄いどしゃ降り。
 
どこかで雨宿りしようときょろきょろしていたら、思い切り電柱に顔をぶつけてしまった。
かなり痛い。
 
顔を抑えながら、なんとか雨宿りできる場所を発見した。
 
雨はまだまだやみそうにない。
 
仕方がないから、夕日に照らされた街を見ながら雨がやむのを待とう。
 
終わり。

■解説

どしゃぶりの雨が降っているということは太陽は隠れていることになる。
では、なぜ街が夕日に照らされて見えたのか。
それは語り部が顔を痛打したことにより、眼底出血したのかもしれない。